5話 待って、体には何も変化ないよっ
「さすがに意味が分からないから、ちゃんと話をしなきゃ駄目ね」 アンジェリーナからピリピリとした雰囲気が伝わってくる。 僕はアンジェリーナの怒気に気圧されて、そっとレイジの後ろに隠れた。 おもむろにア…
「さすがに意味が分からないから、ちゃんと話をしなきゃ駄目ね」 アンジェリーナからピリピリとした雰囲気が伝わってくる。 僕はアンジェリーナの怒気に気圧されて、そっとレイジの後ろに隠れた。 おもむろにア…
廃都トミジに到着したのが三時頃だったので、レイジがリュックサックから車を取り出して、野営の準備を始める頃には、もう夕方になっていた。 車のリアゲートを跳ね上げて、そこから斜めにタープを張った。それだ…
草原を抜け、山を越えた先に目的の廃都トミジが見えてきた。 竜峰フジの麓には、大きな壁に外周を一週囲まれた場所があって、すごく広いみたいで遠くの壁は霞んでいて見えなかった。 坂を下り森の中にある道を車…
「うわあああぁぁぁっ」 起き上がろうとして、肩に食い込むシートベルトで僕の動きは止まった。 「おう、イブキ。やっと目が覚めたか。いくら起こしても起きなかったから、もう出発しているよ。 っていうか大丈夫…
「おめでとう。君は大型トラックに轢かれて、異世界転生したよ。やったねっ、パチパチパチパチ」「いや待ってよ、僕そもそも死んでいないよ?」 薄紫色の空間で、僕は長い紫色の髪をした、これまた薄紫色のロングド…