10.私が想定していた以上に、機体フォルギアはすごかったわ。side.ミモザ
「う……嘘よ、ね……?」 エレベーターがゆっくりと止まって、扉が開いた。 広々としたエレベーターホールは暗く……なかった。ちょっと待って、ここって確か円形の建物があって、いくつもあった扉がそれぞれの研…
「う……嘘よ、ね……?」 エレベーターがゆっくりと止まって、扉が開いた。 広々としたエレベーターホールは暗く……なかった。ちょっと待って、ここって確か円形の建物があって、いくつもあった扉がそれぞれの研…
「あれって、ここの下と同じ状況なの……?」「そうだ。たまたまあそこが一番近くに見えるだけで、群れているのはあそこだけではない。トキオシティのあちこちの場所で、ここと同じように無数のモンスターの塊ができ…
黄金色に色づいた稲穂が、風に揺れて波打っている。 車の窓を開けると、草の香りを含んだ風が車内に着込んできて、風に吹かれた私の黒い髪がはためいた。視界を遮ろうとする髪を、咄嗟に手で押さえる。 私たち…
「まず、世界の生い立ちから説明しますね」「お、生い立ちからなんだ……」 クーラーバッグに座るミリエルに紅茶のペットボトルを手渡して、僕は反対側のクーラーバッグに腰を下ろした。キャップを外して一口飲むと…
意識がゆっくりと戻ってくる。 ゆっくりと瞼を開けると、森の中だった。緑色の葉っぱの隙間から差し込む光が宝石みたいにキラキラ燦めいている。風で大きく枝葉が動くたびに隙間から青空が見えた。 梢が風に揺れ…
はっと目を開けると、目に入ってきたのは複雑に絡みついた木の枝に、ポッカリと空いた空間から見える青空だった。枝の先にはたくさんの葉っぱが茂っていて、風で大きく揺れている。 どうやら僕は、ものすごく大き…
大きな台の上に乗っているオークが、アンジェリーナの手によって手際よく部位別に切り分けてられていく。まるで魔法のような光景に、思わず私は見入っていた。 不要な内臓がどんどん脇のバケツに吸い込まれていく…
「私の元の体だったアンジェリーナは物語の世界のエルフが大好きでね、同僚に頼んでわざわざ耳を長く整形してもらったんだよ。そこに私が入って、本物のエルフになったって状況だね。まあ、種族的にはエルフじゃなく…
「んっ……ここは?」 私が目を覚ますと、視界に入ってきたのは真っ白な天井だった。鼻に香ってくる独特な匂いから、ここが病室だってことがすぐに分かった。 頭元で、何かの機械が私の動きに反応してピピッと音を…
『……ズーン! ……ズゴーン!!』 深く沈んでいた意識が、ゆっくりと醒めていく。 どうやら僕は、深い眠りから醒めたんだと思う。今は頭がすごく重くて、何だか考えが上手くまとまらないんだよね。ほら、昼間の…
『成層圏を越えました。補助推進機二機を切り離し、主推進機に切り替えます』「よし、補助推進機分離!」『分離します!』 前面の大型モニターに映る地球は、一面に漆黒の厚い雲に覆われている。既に地上に日光が届…