四話 ルルガ鍛冶工房

「ルルガがお茶を出すなんて、イメージにないな」 出されたお茶を飲みながら、篤紫は首を傾げた。 篤紫の対面に座っていたルルガは、カップを持ったまま苦笑いを浮かべた。「いやキングがよ、進化して魔族になった…

三話 山へ芝刈りに……?

「いってらっしゃい、気をつけてね」 朝日が昇る前、まだ辺りが薄暗いうちに篤紫は出かけた。店の前で手を振る桃華に手を振り返して、一路国壁を目指す。 国壁にはいつもの門番がいて、ちょうどうたた寝をしている…

二話 隣のタナカさん

『……あ。もしもし、おとうさん? 何ですぐに電話に出ないのよ』 久しぶりに耳にする娘の声は、何だか険のある声だった。 篤紫が開きかけた口のまま次の句が継げないでいると、夏梛の声はさらに険しくなっていく…

一話 白崎魔道具店

「これは、普通にジョイント部分が劣化しただけだな。 少し待っててくれ。これくらいだったら、そんなに時間をかけずに直せると思うよ」 店と呼ぶには閑散とした室内では、男と女、それから客である老紳士がにこや…

ep28 わたしは歴史を刻んでいく。永遠に

「あっ……日本列島……」 七時間くらいは飛んだと思う。 麗奈の目に、何となく見覚えがある地形が見えてきた。速度を少し落とし、高度も徐々に下げていく。 ちょうど目に入ってきたのは、愛知県の辺りかな。海沿…