11.呆然。止まってる時間が長くなってる気がするんだけど
たぶんね、『暴走機関』って何だろう……って考えたからなのかな。 三時限授業が始まってから最初に時間が止まった時に、なんとなく気になって意識してからだと思う。その次に止まった時の時間が、体感だけど一気…
たぶんね、『暴走機関』って何だろう……って考えたからなのかな。 三時限授業が始まってから最初に時間が止まった時に、なんとなく気になって意識してからだと思う。その次に止まった時の時間が、体感だけど一気…
呆然と固まっている私をよそに、公園の立木の向こうにある道路では、何事もなかったかのように車が走り始めた。次々に車が、朝の通勤に合わせて走り去っていく。 公園のベンチから見える歩行者信号が点滅を初めて…
「なんで時間停止してるのに、こっちに向かってくるのよっ」 それまで私は、時間停止は絶対だと思っていたの。私が意識して触れた物だけが限定的に動くと思っていた。 でもそれが違った。 トラックが、私の意思と…
東屋の中は畳が敷かれていて、い草の爽やかな香りが香っていた。部屋の真ん中には円形の座卓が置かれていて、その周りには座布団が敷かれている。 これが月面にあることを考えると、何だかすごい違和感があるんだ…
『……! ……!!』 何となく、遠くの方で声が聞こえてるような気がする。 視界は真っ暗で、深い眠りに落ちていたのか何だか頭がふわふわしている。僕は、いったいどうなったのだろうか。 ……待って、確かにど…
「ん……やっと朝になったんだ……」 寝ぼけ眼をこすりながら目を開けると、カーテンの隙間から朝の日差しが差し込んできていた。思いっきり伸びをすると、体が凝っていたのか筋が伸びたのが分かった。 昨日はある…
迫り来る巨大な炎の塊を、レイジが作った巨大な氷の塊が迎え撃つ。 二つの塊は接触すると大爆発を起こして、爆風が破片にぶつかって光を撒き散らしながら押し寄せてきた。三人を支えている僕は、咄嗟に翼に大量の…
「まあ、これが俺の異能だな」 浩介が指を離すと、三角形の筒が消えて上も下も元に戻った。机の上にあったコップも見えるようになったから、ちょっとびっくりしたかな。 でも本当に見えなくなっていただけなのか、…
「すごいっ、こんなに綺麗なの私、初めて見た」「綺麗だろう、ミモザ。それが昼間俺が言った海鮮丼だな」 ミモザがキラキラした笑顔で、目の前に出された海鮮丼を見つめていた。 丼にご飯を盛って、その上に色とり…
「それで、ミュシュはどの位で元の姿に戻れるんだ?」「そうですね、半兎人の状態が長かったので、儀式の間で一週間ほど過ごさないといけないかもしれません。 半兎人は過負荷の魔力を全身にくまなく行き渡らせる秘…
孝太朗は不敵な笑いを顔に浮かべると、テーブルの上にあるスマートフォンをタップした。 急に背後から機械音がして、慌てて振り返ると天井からモニターが下がってくるところだった。待って、これってどうなってい…
「イブキ、私に掴まってっ!」 空中で、腕にしがみついていたミモザがすっと僕の前に移動した。あわててその体を引き寄せて、ギュッと抱きしめた。柔らかい感触が腕に伝わってきて、顔が熱くなる。「パパ、ママっ」…
「我が国の王子を送り届けていただき、誠にありがとうございます」 俺たちは街を抜けて城の中まで案内された。そのまま、謁見の間まで全員が通された次第で、正直言って現在進行形で面食らっている。 種族や習慣が…
何でかな、私は今孝太朗と一緒に異世界研究クラブの部室に来ている。 あのまま手を引かれるままここまで来たんだけど、私一言もここに来るって言っていないのよね。そもそも手を引かれて、顔が真っ赤になっちゃっ…
名前。正直言って、すっごく悩むんだけど。 花の名前とか、宝石の名前とか、色々候補は浮かんでくるんだけど、いまいちしっくりくる名前がない。 もともと彼女はダンジョンコアで、工場の管理のために使われてい…