22.苦笑。どうしてかな香織の立ち位置が変わり過ぎなんだけど
そのまま公園のベンチに座っていてもどうにもならない感じだったから、怖がる香織を何とか宥めながら四人で公園の駐車場に移動した。 織人が乗ってきた車は外車で、何とかっていうメーカーのミニバン。 「カルソ…
そのまま公園のベンチに座っていてもどうにもならない感じだったから、怖がる香織を何とか宥めながら四人で公園の駐車場に移動した。 織人が乗ってきた車は外車で、何とかっていうメーカーのミニバン。 「カルソ…
「ねえ、香織……どこまで気がついてる?」「わかんない。でも私たちって小さい頃から一緒だったよね? それこそ琴音とは、保育園からの付き合いなのに、琴音に妹が……鈴音ちゃんがいたって記憶は私にはないのよ……
そして、再び世界に色が戻っていく。 止まっていた時間が動き出して、破壊されていた世界が、何事もなかったかのように修復される。 吹き飛んでいた車が元の場所に戻る。潰された車も、中に乗っている人すらも…
砕け散った暴走トラックが私の目の前で光の粒に変わっていく。 ただその甲斐があってか、黒馬馬車は私達の数メートル先で動きを止めていた。黒馬が口から青い炎を吐き出すたびに、空気がビリビリと震えている。 …
もうね、意味わからないってこのことだと思う。 私と鈴音が交差点に差し掛かったところで、香織がまた意味わからないモノに轢かれそうになっている。 そもそもまた今日も、鈴音が一緒に登校することになった…
体が震えている。何が起きたのか分かるんだけど、何でこんな事になったのかは全く理解できない。 そもそも理解したくない。 これってたぶん、よくラノベとかにある『異能バトル』ってやつなんだよね。だった…
もうね、ポカーンだよ。 立ち止まったのは私だけで、鈴音とお父さんはさっさと階段を上がっていってる。 ちょっと幅が広めの階段脇には、一段ずつに足元を照らす明かりが灯っていて、玄関まで光の道が出来ている…
部室の表札が『野鳥観察クラブ』から『異世界研究クラブ』変わったことに、私以上にびっくりしたのが鈴音だったよ。 目を大きく見開いたと思ったら、慌てて立ち上がると壁に駆け寄って一生懸命に看板を触り始めた…
「……私は、たぶん結城くんが知っている私の……はずだよ?」 少しだけ考えてから、しっかりと孝太朗の目を見て告げた。 私の動揺が伝わったのかな、私に抱きついたままだった鈴音の腕に少し力が入ったように感じ…
お昼休みが終わる頃にはとりあえず私の気持ちもいくらか落ち着いてきた。 さすがにいつまでも保健室にいるのも気が引けたから、香織と鈴音と一緒に教室に戻った。戻ったはいいんだけど、完全に想定外の事態になっ…
香織と保健室まで来た私は、保健室の林先生に声をかけると、空いていたベッドに横になった。香織が椅子を二つ持ってきて、片方に座ってその隣の椅子に教室から付いてきた死神を座らせた。 死神は素直に私の服の裾…
たぶんね、『暴走機関』って何だろう……って考えたからなのかな。 三時限授業が始まってから最初に時間が止まった時に、なんとなく気になって意識してからだと思う。その次に止まった時の時間が、体感だけど一気…
呆然と固まっている私をよそに、公園の立木の向こうにある道路では、何事もなかったかのように車が走り始めた。次々に車が、朝の通勤に合わせて走り去っていく。 公園のベンチから見える歩行者信号が点滅を初めて…
「なんで時間停止してるのに、こっちに向かってくるのよっ」 それまで私は、時間停止は絶対だと思っていたの。私が意識して触れた物だけが限定的に動くと思っていた。 でもそれが違った。 トラックが、私の意思と…
「ん……やっと朝になったんだ……」 寝ぼけ眼をこすりながら目を開けると、カーテンの隙間から朝の日差しが差し込んできていた。思いっきり伸びをすると、体が凝っていたのか筋が伸びたのが分かった。 昨日はある…