7.愕然。みんなの異能も使い物にならないんだけど
「まあ、これが俺の異能だな」 浩介が指を離すと、三角形の筒が消えて上も下も元に戻った。机の上にあったコップも見えるようになったから、ちょっとびっくりしたかな。 でも本当に見えなくなっていただけなのか、…
「まあ、これが俺の異能だな」 浩介が指を離すと、三角形の筒が消えて上も下も元に戻った。机の上にあったコップも見えるようになったから、ちょっとびっくりしたかな。 でも本当に見えなくなっていただけなのか、…
孝太朗は不敵な笑いを顔に浮かべると、テーブルの上にあるスマートフォンをタップした。 急に背後から機械音がして、慌てて振り返ると天井からモニターが下がってくるところだった。待って、これってどうなってい…
何でかな、私は今孝太朗と一緒に異世界研究クラブの部室に来ている。 あのまま手を引かれるままここまで来たんだけど、私一言もここに来るって言っていないのよね。そもそも手を引かれて、顔が真っ赤になっちゃっ…
周りの喧噪の音とともに、私の時間が戻ってきた。 私は机に突っ伏していたた顔を上げて、大きく息を吐いた。 「おっ、十円めっけ。これは第一発見者の僕の物だね」「はははっ。何だよ孝太朗、小学生みたいなこと…
「たぶんまだ、召喚の魔方陣が完全に消えていないはずなんだ。みんなある程度落ち着いたみたいだから、一緒に探そう」 そう言いながら、ごく自然に私の手を引いてきた。 って、手っ手ぇぇぇっ! びっくりして反…
「きゃっ、眩しいっ――」 時間の流れが戻ったすぐ後に、依吹の撃ち込んだ拳の周りから光が溢れ出して、辺りが真っ白に染まった。私は慌てて目をつむった。 ちょっと何これ、目をつむったのに光が目の奥まで入って…
「……えー、またなの?」 ふとノートから顔を上げると、周りの時間が止まっていた。 前の教壇では担任の梶原先生がチョークで『の』の字を書いている途中で、逆の手は何か字を間違えたのか黒板消しに伸びていると…