16話 桃華の買い物
篤紫とオルフェナが大騒ぎをしていた頃、桃華はスワーレイドの街中にあるオシャレな喫茶店で優雅にお茶を飲んでいた。「いい天気ね、初めて入った喫茶店だけれど、どうやら当たりみたいね。 景色も綺麗だし、いい…
篤紫とオルフェナが大騒ぎをしていた頃、桃華はスワーレイドの街中にあるオシャレな喫茶店で優雅にお茶を飲んでいた。「いい天気ね、初めて入った喫茶店だけれど、どうやら当たりみたいね。 景色も綺麗だし、いい…
魔物素材と動物素材の査定が終わり、再び受付まで戻ってきていた。大物が多かったため、既に結構な時間が経っている。 サラティナとオルフェナの商談も無事終わったようだ。 歩きながら、受け取った内訳を見ると…
朝起きると、外は吹雪で真っ白だった。風が唸りを上げて吹き付けている。 この世界にはテレビもなければ、ラジオもインターネットも存在していない。当然それらがなければ、次の日の天気すらも分からないわけで。…
翌日、家族みんなでスワーレイド市街まで出かけていた。 オーダーメイドの服が何着かできる予定の日ということで、中央通りをみんなで歩いていた。 他にも、先日地震で壊れてしまった食器なども購入しなければな…
周辺警備隊の任務は、主にスワーレイド湖国の城壁から騎馬で1時間ほど走った辺りを警備範囲としている。 主な任務は、魔獣の討伐と、街道の警備巡回だ。 街道沿いの魔獣を間引き調整しながら、街道沿いの安全を…
「そういうわけで、オルフェナさんをお借りしたいのですが……」 陥没したスワーレイド湖を見てきた翌日、朝からタカヒロさんの訪問を受けていた。 ちょうど桃華と夏梛が玄関から出ようとしたところで、鉢合わせし…
篤紫がタナカさん宅に着くと同時に、腰元のスマートフォンが振動した。 スマートフォンの画面を点灯させて、画面を見た篤紫は首を傾げた。送信者:スワーレイド湖国 これだけで何となく、オルフェナが呼ばれた理…
スワーレイド城に着いて2日目の朝。 国民の避難はつつがなく進んでいた。お城と、探索者組合の職員もこのあと9時をもって避難を開始する手はずになっている。 お昼を知らせる鐘の音が、静まりかえった街に響き…
最初は隕石が落ちてきたように見えた。 直径はゆうに100メートルはあろうか、どろどろに溶けた炎の塊がスワーレイド湖目がけて飛んできていた。 巨大な炎塊は、篤紫たちが見ている前でスワーレイド湖に吸い込…
明るくなりつつある、朝の峠を徒歩で下っていた。「オルフ、追っ手はまだいるか?」『うむ、少し前に気配が消えたな。 シーオマツモ王国領の奥までは追わぬ判断のようだな』 羊の姿に戻って夏梛に抱きかかえられ…
冒険者ギルドに向かう道すがら、篤紫はあることが気になっていた。 日本人がいない。 シーオマツモ王国に入ってからずっと観察はしていたのだが、一人としてすれ違わなかった。 すれ違う人の全てが、いわゆる西…
ギルドを出ると、すでにお昼になっていた。 一旦、宿に戻ることにする。「そう言えばさっき、何の気なしにスワーレイド湖国の銀貨で払ったけど、大丈夫だったのかな?」 当たり前のように銀貨を渡して、受付嬢の…
街の景色を眺めながら、桃華は幸せいっぱいの笑顔を浮かべていた。 もともとヨーロッパの街並みに憧れていた。 インターネットサイトで見るたびに、いつか行くと心に決めていたのだ。 でも、飛行機が怖くて、行…
桃華は色が反転した世界を必死で駆けていた。 両腕に抱きかかえた夏梛とカレラちゃんを、強く抱きしめる。 シズカさんに、絶対に託さなきゃ。 時間が止まっている今は、まだ動ける。でも、時間が戻った時におそ…
魔導城の入り口は、無駄に広くなっていた。 オルフェナと一緒に上を見上げる。 そこには、見上げるほど大きな扉が外に向けて開かれていた。「なぁ、この無駄に高さがある門は、なんのための門なんだ?」『まじめ…